「週4時間」だけ働く。 ティモシー・フェリス

このようなタイトルの本は適当な事しか書いてないので読む気がしません。
しかし、具体的にどのようなコンテンツで実施するのかきちっと書かれており、さくさく読めました。全622ページ。

具体的に書かすぎているので、本当に僕が参考になったポイントだけ抑えています。
他にも英語学習法や、ものを買うときの交渉方法、上司が提案を受け入れる方法などが書かれています。



ドッグイアポイント10個

1.製造から広告デザインまでアウトソーシング出来る。

ティモシーが実際に企業で働いているときに、スポーツ栄養補助食品会社の立ち上げに必要なものを調べた際、ほとんどすべてアウトソーシング出来ると発見。

2週間後、クレジットカードで5000ドル借り受け、初回の商品を一括仕入れし、稼働中のウェブサイトを立ち上げた。



2.上手に失敗すること。

フェリスは大学のゲスト講義で、社会的地位のあるセレブリティやCEOにコンタクトをとる方法、そしてどんなときも彼らが答えたくなるような質問の仕方を教えた。

「私はいつもやるべきことを実践している。可能な限り個人的なメールアドレスを見つけるようにしている。ちなみにそれはほとんど知られていない個人的なブログで見つける事が多い。そして2,3のパラグラフにまとめたメールを送る。そこでは、自分が相手の仕事をよく知っている事を伝えた上で、シンプルな答えを求める。ただし、彼らの仕事や人生哲学に関連した挑発的な質問をしないようにすること。ゴールは、対話を始めることにある。答えをもらうまで時間をかける。何か手助けしてほしいというようなお願いはしないこと。それは、最低でも3,4回メールでのやりとりをして初めてできることだ。」


生徒の一人マリナンは、シュミットとコンタクトを取ろうとしていた。

彼はプリンストン大学の学部長に問い合わせたが、何の返事もなかった。2週間後、同じ内容のメールをもう一度学部長に送ったが、マリナンがシュミットに会ったことがないという理湯で断られた。

学部長の返事が「NO」だったにもかかわらず、マリナンは諦めなかった。彼は3度メールを学部長に送った。「特別扱いということでもダメですか?」彼は尋ねた。ついに学部長は降参し教えてくれた。


もし3度でもダメだった場合は、学部長にシュミットとコンタクトを取れそうな人のアドレスを教えてもらうとかですかね。


3.パレートの法則

あなたを楽しませ、全身させる原因の8割を作る人のうち2割は誰か。あなたの落ち込み、怒り、後悔の8割を作る人のうち、2割は誰か。



4.低情報ダイエット

あえて無知でいる状態を作り出そう。真っ先に学んでほしいのは「関係ない」「重要じゃない」「緊急じゃない」すべての情報を無視することだ。

ほとんどのことはこの3つに入る。

シュミットは毎日ランチを食べに行きがてら、新聞の自動販売機から見える一面の見出しを読んでいる。5年間、この「あえて無知でいる」やり方で、問題が起こったことはひとつもなかった。

世間話の代わりに周りの人間に聞いてみれば、新しいことは耳に入ってくるものだ。

LeechBlockを使ってサイトを期間限定で完全にブロックしよう。
https://addons.mozilla.org/ja/firefox/addon/leechblock/


5.扱いにくい人間になろう

自分にとって重要なことに関しては、扱いにくい人間になる、ということを学ぼう。人生も同じだが、学校では積極的であるという評判がたてば、頭を下げる必要もその都度争う必要もなり、優遇措置を受けやすくなるだろう。

遊び場にいた頃の日々を思い返してみよう。いつも一人のガキ大将と大勢の犠牲者がいたが、死に物狂いで闘う小さな子もいて、手足をばたつかせて目茶苦茶に暴れていた。その子は勝てなかっただろうが、何度もケンカしてヘトヘトになると、ガキ大将はもうその子にちょっかいを出すことはなくなった。相手は他にも簡単に見つかったからだ。

そんな小さな子になろう。


最初に印象付けるのが大事って事ですかね?入社して最初の一週間くらいでどんな感じの人か判断されてしまいますよね。人によって話のレベルをどこにするか考えますし。


6.子犬の売り方

「子犬の売り方」とは、ペットショップのセールス法をもとにしているので、そう呼ばれている。ある人が子犬が大好きだが、飼うとなると生活が変わってしまうのでためらっているときに、連れ帰って、もし気が変わったら返しに来てくださいという提案をするのである。もちろん、返しに来ることは滅多にない。

何かを変更することに対する抵抗に直面している状況は非常に貴重である。閉じかけたドアに片足を突っ込むのだ、そして、「一回だけやってみよう」という、逆転可能なお試し方法を提案するのだ。


以下の例で想像してみよう。


「その会議には出たいんですが、もっといいアイデアがあるんです。もう会議は二度と開かないようにしましょう。すべて時間の無駄だし、有益なことは何も決まらないんですから。」

VS.

「会議には本当に出たいんですよ。でも、今はいっぱいいっぱいで、実際、やらなきゃならない大事なことがあるんです。今日だけ席を外してもいいでしょうか?会議に出ても集中できないと思うのです。会議の内容は仲間にまとめてもらい、ちゃんと把握するようにします。約束します。それで大丈夫ですか?」

後者のパターンだと「ずっとそうしてほしい」というニュアンスは弱まる。意図してそう見せているわけだ。このやり方を繰り返そう。


7.顧客サービスは権限移譲の不足の典型である。

ティモシーは商品追跡と返品についてカスタマーサービスアウトソーシングした。ただし、製品関連の問い合わせは自分で処理していた。結果は?

1日に200件以上のメールを受け取り、それへの変身で9時から5時の間すべての時間を費やし、その量は、1週間に10%以上の割合で増加した!

メールの大部分は、すべてが製品関連のものではなく、アウトソーシングしているカスタマーサービスの窓口担当者からだった。彼らは様々な顧客関連対応について許可を求めてきていた。

「商品他到着していないと顧客からクレームがあった。どうしたらいいか?」「顧客が2日後の競技会のために商品が必要だったというので、翌日配達で送ってもいいか?その場合いくら請求したらいいか?」

それはきりがなかった。何百という違った状況があるので、マニュアルをつくっても実用的ではなかったし、そんな時間もなかった。

そこで、その窓口のチーフ全員に宛て、ある1通のメールを送った。すると、ただちに1日200件あったメールが1週間に20件いかに減ってしまったのだ!


「チーフのみなさんへ 私への報告に関する新しい方針を決めたいと思います。これは他のすべての事より優先されます。お客様を喜ばせること。100ドル以内で解決する問題ならば、あなたが判断し、解決すること。これは、正式な許可であり、コストが100ドル以下で済むすべての問題は、私に報告しないで解決するようにという要求であります。あなた方が正しいと思った事をやってください。問題があったら、やりながら直していきましょう。ありがとう。ティム」

詳細に分析すると、メールの案件の90%以上が20ドル以下で解決可能であることが分かった。


8.アウトソーシングライフ

リモートの個人アシスタントを手に入れる事は大きな出発点であり、指示の出し方や司令官になる方法を学ぶ契機となる。

今こそ、ボスになるための方法を学ぶときだ。時間はかからない。コストもかからない。リスクもない。練習あるのみだ。

ビジネスで使うテクノロジーにはルールがある。

第一に、効率的なオペレーションで行われた自動化は、効率をさらに上げるということ。
第二に、効率的ではないオペレーションで行われた自動化は、非効率を生むだけだということ。

アウトソーシング企業として、本書では2社を挙げている。

・Brickwork BrickworkIndia|Virtual Assistant|Personal Assistant|Executive Assistant|Outsource
市場調査、財務調査、ビジネスプラン立案、プレゼンテーション準備、法務調査、ウェブサイト開発、データベースのメンテナンスと更新、クレジットカードの収支計算など

・YMII YourManInIndia - YMII
クライアントの配偶者に謝罪し、花とカードを送る。ダイエットプランを立てて、顧客にプランを守らせること。プランに基づいた食料品を注文すること。スイスのジュネーブの家の壊れた窓ガラスの修理。顧客の代わりに顧客の両親と会話すること。

リモートの個人アシスタントを使う上で最大の問題は言葉の壁だろう。また、何人かテストしてみるしかないだろう。そうすれば、雇うに値するかしないかはっきりするだろうし、コミュニケーションスキルを磨くにも役立つ。結果重視の上司でいることは、はたから見るほど簡単ではないのだ。


9.手が届くニッチ市場をとらえる。

あなたがある商品を「犬の愛好家か車の愛好家」に売ろうとしているならば、辞めた方がいい。そういゆう広いマーケットに広告を打つのは金がかかる。それに、たくさんの商品と競争になるし、無料で手に入る情報がそこらじゅうにありすぎる。

しかし、もしあなたが「ジャーマン・シェパードの訓練方法」や「年代物のフォード車部品の修復」などに狙いを絞っているなら、マーケットや競争相手は少なくなるだろう。顧客に商品を広めるのにもさほど費用がかからないし、そうなると特別価格をつけやすくなるからだ。

それがあなたを十分に満足させられるほど大きいかどうかをどうやって判断するのか?儲かりそうなニッチ市場を見つけるために、次の質問について考えてみよう。

1.あなたが属しているのは、または属していたのは、どの社会・業界・専門グループだろうか?歯医者、エンジニア、サイクリング愛好家、ダンサーなど。
2.今、あなたが確認したグループの中で、専門の雑誌が存在するのはどのグループだろうか?その雑誌には、1ページすべてを使った広告ページがあり、その料金が5000ドル以下である必要がある。その雑誌には読者が1万5000人以上いる証拠だ。

最終的な商品が自動化された構造に合うようにするための基準として、「商品の特徴はワンセンテンスで表現すべき」「顧客には50ドルから200ドルで売る」「商品の製造には3,4週間以上かけないこと」がある。

ちなみに、商品の製造にどのくらいかかるかをどうやって調べるか?それは、あなたが考えているタイプの製品に特化している下請け業者に連絡をとってみる。見つからないなら、適当な業界団体に連絡を取るために、「団体」や「組合」といった言葉と製品名を組み合わせてウェブ上で検索してみよう。


10.ルーズ・ウィン保証

ルーズ・ウィン保障を使って、リスクを逆手にとってセールスの土台として利用しよう。ルーズ・ウィン保障は顧客にとってのリスクをなくすだけでなく、あえて会社を経済的な危険にさらすパフォーマンスをしてみせるのだ。

これを実際に裏付ける例を見てみよう。

・30分以内に届かなかったらタダ!
・私たちは自信をもって○○をお勧めしています。もしお気に召さない場合は、返金いたします。
・もしあなたの車が盗まれたら、保険より500ドルお支払いいたします。
・最初の一錠を飲んで60分いないに効果がなければ110%保証します。

ルーズ・ウィン保障には大きなリスクがあるように見えるかもしれない。特に悪用して一儲けしようなんて人間がいれば、たしかにそうできるだろう。でも実際にはちゃんとした製品がちゃんと届きさえすれば、そんなことにはならない。世の中の人はだいたいが正直ものなのだ。


「週4時間」だけ働く。

「週4時間」だけ働く。