試験勉強という名の知的冒険 [ 富田一彦 ] で、勉強のルールをまとめよう

僕が浪人のときにお世話になった人の本。
たまたま富田先生の本で「とみ単」というのがもう発売されていた事を知りまして(僕が浪人生の頃はもうすぐ発売するといって中々発売せず・・・)、それをみるついでに別の書籍も発売されていたため、先にこちらを買いました。

話が難しいので、きちんと読まないと読破した後に何が言いたいのかわからないで終わってしまいます。
でも、個人的には富田先生らしい書き方なので好きです。
教えるとはどうゆう事なのか。試験というのはどうゆう事なのか。

知的冒険は続編も買って読みましたが、続編の方が書評はしやすい。




本を読むときは、ブックカバーを捨てて、付箋するのが面倒なので勉強になったポイントはドッグイアしています。
今回文章にしにくい所は、カットしました。


ドッグイアポイント7個



1.知らない事に出会ったときに、どのように対応するのか。諦めて蛍の光を歌いだすか、未知の世界へ進む一歩を踏むか

知らない問題に出会うと確かに思考回路はとまりがちになります。ですが、問題をきちんと読み別の視点からのアプローチだと意外と解けるって事が重要です。


2.雑音は問題の要

視覚的なものに比べ音というのは気付きにくいもの。たとえば、モナリザの絵に全く関係ないものを一筆描いたらすぐに気付くが、ベートーベンの運命の始まりでクラリネットが鳴っているのに気づくのは難しい。他の音を全部消せば、クラリネットが鳴っているのはわかる。

スパイがラジオ放送などに小さなモールス信号を混ぜるといった方法があるのも音が気付きにくい点がある。問題の作り方はそうゆうどこに雑音を隠すかによって難易度が変わる。


3.年中単語の暗記と問題演習に時間を費やす。そして落ちる。

どんなことを覚えるにしても、ものには段階があり、それぞれにやる内容を変えていかないといけない。どの時期にどのような勉強をすべきかをきちんと把握する必要がある。


4.必要十分で過不足ない知識

人は出会ったことを無秩序に覚えていくことはできない。だからこそコンパクトで統一された知識が重要。
そして例外が少なく融通がきくものがよい。

例えば、警察の交通安全講習で、警察官が車を駐車させる方法の説明
「いいですかみなさん。歩道のない道路に駐車するときには、路肩から0.75メートル話して注射するのが正しいのです。いいですか、0.75メートルですよ、0.75メートル。もう一度言いますからね、0.75メートルですよ。」
このとき0.75メートルという数値は示しても、その数値に何の意味があるのかを説明をしなかった。説明がなければ0.75メートルはただの無秩序な単語。
もし、警察官が「歩道がないので、左側に歩行者や自転車、車いすなどが通る余地をあけておく必要があります。車いすや自転車の全幅を考えると、おおよそ0.7〜0.8メートルは開ける必要があります。」と説明したのであれば、0.75メートルは秩序ある単語になる。なぜそこに余地を作る必要があるかという概念。

自分で言葉の背景を推測する、または相手に聞くかで記憶力というのは、変わってくるというポイントでした。
理系の人なら無意識にやれていると思いますが、改めて意識するとけっこう重要な考え方ですね。
覚える必要のないものは別に覚えなくてもいいんですけど。


5.子供には失敗をさせよう

人は失敗か歴史からしか学ぶことしか出来ない。特に子供のうちは親が失敗しないように苦労させないように先回りしがちになるが、子供からしたら力の入れ加減がわからないことになってしまう。失敗したとしても意外と大した結果にならないのが多いので、失敗しないで大人になり大事な所での踏ん張りが出来ない可能性がありそうです。


6.知っていることと理解していることは意味が違う

英語の授業中に学生に「 depend on 」を知っているかと質問するとほとんどの学生は知っていると答える。そこで、何を知っているかと聞くと「依存する」と答える。では、依存って何?と聞くとそこで行き詰る学生が多いとのこと。
小学生が理解できるように説明できなければ、それはきちんと理解していることにはならない。


7.アメリカ軍には戦地に行かず、1日画像解析ばかりしている人がかなりいる。

人間は「普通と違うもの」と「あらかじめ警戒しているもの」でないと気付かない。

普段街を歩いていて、前を歩く人の服装なんて覚えていない。というより気付かない。それは普通だから。もし前を歩く人がサムライの格好をしているなら、きっと覚えているはずである。

軍隊というのは、戦車とか銃撃戦などのイメージがある。しかしほとんどの軍隊というのは、仮想敵国の上空に人工衛星を飛ばして写真を撮り、それを分析する。何日もずっと同じ写真を見ると、何かの変化に気づく。そこで、その変化があった所に空中警戒機を飛ばしてしらみつぶしにその領域を調べるという。

レントゲン写真でも同じことが言えますね。健康な人のレントゲン写真を最初に見て暗記する事をしておかないと、病気の人のレントゲンを見ても違いに気付きにくいですし。




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